竹林クロワッサン

創作三国志小説中心に活動中のサークル「竹林クロワッサン」に関する告知、ぼやきなど。

『舞台 真・三國無双 官渡の戦い』の感想

今さらこの記事がどれほどの方の目に触れるのか、よくわかりませんが。

でも次回の赤壁の戦いの参考にしてくださる方もいらっしゃるかもしれませんし、なにより私自身がこの情熱を抑えきれないので記事にします。

  

 

 表題にある『舞台 真・三國無双 官渡の戦い』は、2018年、東京では4/265/19公演、大阪では5/55/64公演が執り行われました。

連日でのアルティメット殺陣乱舞の舞台を演じきってくださいましたスタッフの方々、この舞台に携わってくださった皆様に、深く感謝申し上げます。

いやまあ、今さらなんですけど。

 

私自身は、計13公演のうち、計11公演を観劇させていただきました。

当初は2公演だけしか予約していなかったのですが……私の目が悪かったり(※一部のキャラに目が向きすぎていた)、目が足りなかったり(※同じ場面でふたり以上のキャラが殺陣していると目で追えない)しまして。

なにより回を重ねるごとに進化する「殿のテーマソング」から目を離せず、ついには急遽の大阪遠征を決めてしまいました。なにも後悔はありません。

東京千秋楽もそうですが、大阪千秋楽のカオスっぷりが素晴らしすぎて……いえ、11回の観劇はそれだけが価値じゃないんですよ?

 

一騎当千をそのまま再現したアンサンブルの方々との殺陣、そして三国演義を想起させてやまない無双武将同士の殺陣。

その間隙を埋めるという言葉では到底及ばない、人間同士のやり取り。

特にラストは魏推しの皆さんにとって落涙止む無しの展開だったと思います。

けれども、呉陣営にとってもあの展開は本当に見逃せないものでした。

 

蜀はどうかって?

確かに蜀からの出演キャラは劉備関羽の二名だけなんですけれど。だからこそ、今回の舞台の劉備が美しすぎます。

具体的にはDVDを買えとしか言いようがないのですけどね。

でも、仁君クラスタァの方々にこそ、この舞台は観ていただきたいと思います。いやDVDを擦りきれるまで観てほしいと思います。

 

詳しくはDVDを観れとしか申し上げられませんが(ゴミ)、

けれど、迫力ある殺陣以外のなにかも確かに目にすることができるはずです。

 

あ、郭嘉もしくは曹操を推している方々は、本っ当にやられるからな? 生半可な覚悟では死ぬぞ?

そして劉備関羽の兄弟愛もそうだ。喉が枯れるまで(誇張じゃない)義弟のために叫んだ劉備殿、忠義を貫いた関羽殿の美しさがここまで具現化されてしまって私は死ぬ(?)。

呉陣営な、あんなに仲の良くて気の合う孫策孫権兄弟があってたまるかと思ったよ。かわいすぎるんだよ。そして孫権の苦悩。あれを一部でも表現できなければやはり私は死ぬ(?)

 

 

あと、今まで申し上げていなかったのですが、私の最推しは于禁さんなのです。

そして赤壁を超えれば、三国が集うのは樊城のみ。

 

……私、強く生きます。

 

 

※その他蛇足

おそらく実際に観劇に行かれた方にしかわからないであろうよもやま話。

 

  • 上演中のアクシデント

前回の無印舞台では、ちょっと大きなアクシデントがあったようですが、官渡に関してはありませんでした。

しかし、ちょくちょく事故は発生してまして、その場のキャストの対応スキルが高すぎるのにも勝手に感動していました。はい。

 

具体的には、

殺陣中に孫権の腰布が取れる:同じシーンで複数回発生。アンサンブルの方が即座に回収し裾に撤退するので、もはやいつ取れたのかわからないほど。

衣装の補強工事が行われたのか、途中からパッタリなくなりました。私は孫権の美尻…!」とガン見してたんで少し残念でした。

 

殺陣中に劉備が剣を取り落とす:よくある類の事故だとは思います。

ただ、それがよりによって曹操様との殺陣でして。

斬られ跪く劉備の手元に、そっと曹操様が剣を投げて渡してカバーし、曹操様が…優しい……!?」と私が愕然としてしまったという嬉しい事故。

 

台詞の言い間違い:これもあるある。

『舞台 真・三國無双 官渡の戦い』はさんむそ8をベースにしているので、同じ台詞も結構あるんですよね。

それで特に台詞の多いあの方が、DVD撮影の入っている日のマチソワ両方で同じシーンでの台詞を間違えて(ごく些細なミス)、「これはどちらが採用になるのか…?」とワクワクしてました。性格悪いね、私。

 

 

  • 殿のテーマソング

どうしてこうなった。

 

あまりよく感じなかった方もいらっしゃるようですが、私は大好きです。

なにより駄目なのが、舞台上のその場で最も笑ってはいけない方が、一番あの歌に反応してしまったことでしょう。

回を重ねるごとにあの方が歌に対する耐久力を増すので、殿のテーマソングもどんどん進化していき、最終的には原型を留めなくなっていました。舞台上のあの方も、観客も飽きずに爆笑してましたね。

いやしかし、お前は何と戦っているんだ。

 

そして少し不思議だったのが、東京と大阪の観客の反応。

大阪のほうがお笑いに鍛えられているのか、沸点が高かったような気がします。

 

 

  • キャストの方からあふれるキャラ愛

カーテンコールでの挨拶やツイートから、ご自身の演じられているキャラクターに対する愛があふれすぎていました。やはり原作ファンとしてはとても嬉しい。

というか、カーテンコールでの挨拶もかなりネタとしてレベル高かったですね。「インスタント桃園の誓い」とか「親父に捧げる歌」とか「譲:曹操とか「ラスボス」とか。

 

 

いいぞもっとやれ。

 

特に大阪千秋楽。GWのさなかに夜行バス無理やり取って遠征してよかったと本気で思ったよ。

まさか「殿のテーマソング」が壮大なる布石になっていたとは……見事すぎて称賛の言葉も見付からねえ。

 

ただ、千秋楽だけを観劇される方、おそらくいないとは思いますが、もし千秋楽だけしか観なければいったい何がどう改変されたのか謎だよね。それぐらいカオス(大好き)